1回のトレーニングでどこまで追い込むべきか
- MORAX
- 7月9日
- 読了時間: 2分

「最後の1回まで振り絞らなきゃ意味がない」
そう言われると、毎回限界までやらないと効果がないように感じてしまいますよね。
でもちょっと待ってください。
実は“全セット限界まで追い込む”ことが、逆に筋トレの効率を落としている場合もあるんです。
この記事では、筋肥大・筋力アップを目指す上で「どこまで追い込むべきか?」という疑問に、科学的かつ実践的にお答えします。
結論:「全力」は一部でOK。全セット追い込むのは逆効果!
筋トレの成果は“追い込んだ量”ではなく“回復して成長できた量”で決まります。
つまり、毎回・毎セットを限界までやるのではなく、必要なセットに的確な刺激を与えることが重要です。
特に初心者や中級者の場合、「刺激 → 回復 → 超回復」のサイクルを乱さないことが成長への近道です。
追い込みの目安|「あと1〜2回できる」がベストなライン
よく言われる指標に「RIR(Reps In Reserve)」があります。
これは「あと何回できそうか?」という主観的な目安で、次のように使われます。
状態 | 内容 | 効果 |
RIR 3〜4 | 余裕がある | ウォームアップ・神経系の準備に最適 |
RIR 2〜1 | ちょっとキツイ | メインセットにおすすめ |
RIR 0(限界) | ギリギリ1回挙げた | 最終セットに限定して◎ |
毎セット限界まで追い込むと起こること
回復が追いつかない
中2〜3日で次のトレーニングを行うには、疲労が抜けていない可能性あり。
フォームの崩れ→ケガのリスクUP
限界を狙うと、無意識に“ズルいフォーム”になるケースも。
神経系の疲労が蓄積
筋肉よりも先に“脳や神経”が疲れて、トレーニングの質が低下。
→ 筋肥大を狙うなら、「少し余裕を残す」が長期的に効果的です。
「追い込むセット」を限定するのが正解
たとえば、ベンチプレスを4セット行う場合
セット1:フォーム確認・神経系刺激(RIR3)
セット2:中負荷で効かせる(RIR2)
セット3:メインセット(RIR1)
セット4:限界付近でフィニッシュ(RIR0)
このようにセットごとに“目的”を持つことが重要。
全セットをRIR0にするのではなく、1〜2セットだけしっかり追い込むことで、質と回復のバランスが保たれます。
まとめ|「適切な追い込み」が成果のカギ!
トレーニングは「限界までやること」が目的ではない
成長するためには「回復とのバランス」が必須
毎セットではなく、「追い込むセット」を見極めよう
「追い込めたかどうか」ではなく、「成長できる設計かどうか」。
それが、最短で成果を出すための正しい考え方です。
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